【プレスリリース】液体テラヘルツ分光分析装置の量産を開始。

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世界初!「テラヘルツ波分光 × AI」が実現する液体解析の未来。

フェムトディプロイメンツ株式会社[以下FDI](代表取締役 社長:渡部明 岡山県岡山市北区津島中1−1−1岡山大インキュベータ213号)は、THz(テラヘルツ)波による「液体の分子間状態」を捉える技術(液体のTHz測定、AIによる解析、液体の分子間状態データベースの構築)により、液体情報のDXを提案するソリューションカンパニーです。2021年3月、液体のデジタル化のための重要な入力デバイスとして、液体テラヘルツ分光分析装置の量産に着手し販売をスタートしました。

FDIの液体テラヘルツ分光分析装置は、世界で初めて液体情報の数値化を可能にした最先端の分析装置です。これまで液体を構成する分子量を測定する事で推測していた「液体の分子間状態」は、様々な外乱要因により数値化する事が困難でした。FDIはここに着目し様々な液体の分子間状態をデータ化、さらにAIを用いた液体情報の特徴抽出(複雑系科学)により液体の分子間状態をデジタル化する事に成功しています。これにより、液体を扱う研究開発・製造・品質管理において課題解決に新しい選択肢を提供する事が可能になり、開発コストの低減や歩留まりアップといった直接的な結果を出す事ができます。またソリューションサービス事業として、各業界で扱う様々な液体に精通したスタッフによるコンサルティングもご提案しています。

「THz × AI」でしか見ることが出来ない様々な液体の分子間状態

  • 界面活性剤およびコロイド溶液の分散・分離状態
  • 濃度の不均一性
  • 会合状態の変化
  • 成分比率・不純物濃度以外のロット間差
  • 原料のメーカー差
  • 分散性や混合度合いの経時変化
  • 温度履歴差による液体性能の違い
  • 液体性能の劣化度

etc.

今回量産を発表いたします製品の特徴としては、瞬時性、非破壊、非接触、非侵襲があり、以下の様なケースでさらに有効に活用いただくことができます。

  • 研究開発では、新溶液のAI設計支援、新溶液の合成
  • 製造では、不具合のAI瞬時予測、リアルタイム管理図
  • 品質管理では、エンドユーザークレームの原因追跡とAI原因分析
  • 熟練工の感性のデジタル化(熟練工がOKを出した完成液体のデジタル化)

分析装置「MiMoi」の製造を担うのは、半導体試験装置で世界トップシェアを誇る株式会社アドバンテストです。様々な測定検査装置の導入実績があるアドバンテスト社は、OEMメーカーとして本システムや技術を広く世界に届ける上でのベストパートナーです。

MiMoi System[ミモイ システム]:液体状態瞬時分析システム

商品名製品名
MIMOI[ミモイ]液体テラヘルツ分光分析装置
MIMOI ANALYSIS液体状態分析ソフトウエア
MIMOI CLOUD液体状態クラウドWEB解析
MiMoi[ミモイ]
MiMoi[ミモイ]本体のみ
様々な液体に対応する測定キット

将来のビジョンについて

産業では液体DXにより本当の意味での液体トレーサビリティが実現し、液体製品の品質向上、製造工程での品質管理の簡素化によるコスト削減、二次製品の大幅な歩留まりアップが期待できます。そして、最先端溶液開発を支援し日本の「ハイクオリティ」をワンランク上のステージに引き上げたい。

個人向けでは蓄積したビッグデータを活用し、スマートフォンやトイレなどに小型化されたTHzチップを組み込むことで、未病状態の把握による健康管理を行い、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させたいと思います。

私達FDIは世界初、日本発の最先端液体解析システムを広め、
新しい液体解析の未来を提供してまいります。