FDIの解析は次のステージへ。

FDIは液体DXの未来を見据え、液体テラヘルツ波測定のデータ解析をさらに高度化するため、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)による技術コンサルティング契約を締結しました。

私たちFDIが目指す未来の一つである、液体分野でのDX・GX化。
この実現に向けた重要なファクターの一つが、複雑系情報をもつ液体測定におけるデータ解析の高度化です。
FDIの独自技術であるデータ解析アルゴリズムとは別に、産総研の新たなデータ解析技術が加わる事で、これまで解析が困難だった様々な液体に活用でき、新たな研究開発および品質管理を創出する事ができます。

このプロジェクトでは、産総研のサイバーフィジカルセキュリティ研究センターインフラ防護セキュリティ研究チーム 大崎人士研究チーム長らが培ってきた、ノイズのように見えるデータの中から有益な情報を抜き出すデータ処理技術を、FDIの液体テラヘルツ波測定データに適用し、サンプル間の差をより明確にする解析技術の開発を目指しています。

フェムトディプロイメンツ株式会社について

FDIは、THz(テラヘルツ波)による「液体の分子間状態」を捉える技術(液体のTHz測定、AIによる解析、液体の分子間状態データベースの構築)により、液体情報のDXを提案するソリューションカンパニーです。2021年3月、液体のデジタル化のための重要な入力デバイスとして、MiMoiの量産に着手し販売をスタートしました。またソリューションサービス事業として、各業界で扱う様々な液体に精通したスタッフによるコンサルティングもご提案しています。

MiMoiについて

世界で初めてテラヘルツ波により液体の分子間の状態を数値化することを可能にした最先端の分光分析システムです。「液体の分子間状態」は、様々な外乱要因により変化します。液体クロマトグラフィーに代表されるような分子を特定するような既存の分析装置では液体の分子間状態を数値化する事が困難でした。FDIはここに着目し様々な液体の分子間状態をデータ化、さらにAIを用いた液体の特徴抽出により液体の分子間状態をデジタル化する事に成功しています。これにより、研究開発、製造、品質管理において課題解決に新しい選択肢を提供する事が可能になります。

将来のビジョンについて

各種産業では、液体DXにより本当の意味での液体トレーサビリティが実現し、液体製品の品質向上、二次製品の大幅な歩留まりアップ、最先端の医療・医薬の開発加速など、日本の「ハイクオリティ」をワンランク上のステージに引き上げたい。

個人向けサービスでは、蓄積したビッグデータを活用し、スマートフォンやトイレなどに小型化されたTHzチップを組み込むことで、未病状態の把握による健康管理を行い、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させたい。

私達FDIは世界初、日本発の最先端テラヘルツ波分光分析システムを広め、新しい液体DXの未来を提供してまいります。