テラヘルツ波とは
周波数1THz(波長300µm)前後の電磁波を指す。範囲についての明確な定義はないが、一般的にはミリ波の次に短波長の周波数300GHz〜3THz(波長100µm〜1mm)帯を指す。波長 mm以下のサブミリ波をほぼ含み長波長側はミリ波、広義のマイクロ波と重なり短波長側は遠赤外線と重なる。
光波と電波の中間領域に当たり、光学測定系の構築が可能と言う特長を持つ。赤外線もしくはマイクロ波は直進する。テラヘルツ放射はイオン化しないサブミリ波放射で導電体には侵入しない。布、紙、木材、プラスチック、陶磁器を透過する特性がある。霧や雲をある程度透過するが金属や水のような導電体は透過しない。大気中ではテラヘルツ波はおもに水蒸気による吸収により減衰が大きく、伝搬距離が限られる。
引用-Wikipedia
テラヘルツ時間領域分光
近年、テラヘルツ波が世界的注目を集めるに至った大きな要因として、フェムト秒レーザーを用いた広帯域テラヘルツパルスの発生・検出法が開発された事が挙げられる。この技術はテラヘルツ時間領域分光法と呼ばれ、現在世界で最も広く用いられている[1]。
テラヘルツ波が伝播する経路中に測定したい測定試料を置き、透過したテラヘルツ波の時間波形を検出する。その検出信号と、測定試料のない状態でのテラヘルツ波の時間波形とを検出した検出信号を用い、検出信号をフーリエ変換して、テラヘルツ波の振幅と位相の情報を得る。
引用-Wikipedia