どんな液体コンディションも、瞬時に明確に。

本システムはテラヘルツ波による分子間相互作用測定とそれを可能にするコンタミフリー測定キットなどの先進的ハードウェア、およびクラウド解析からAI向け特徴抽出までが包括的にデザインされた、液体の総合判断を行う事ができる世界唯一のシステムです。
測定装置は最先端検査装置の国内大手メーカーが製造を担当する事で、安心した測定品質が実現できました。結果の表示まで約1分と瞬時測定が可能です。

機能的デザイン

MiMoiは850mmのキューブに計測に必要な機能が全て収まっているコンパクト設計。さらに実験テーブルの高さにぴったり揃うため研究室の開放感を損なう事はありません。

液体の測定から解析まで

コンタミフリー測定キット[2way+α]

測定の際に注意するのは液体の粘度や組成、そして測定時のコンタミです。MiMoiでは幅広いサンプル測定を実現するため、ディスポーザブルの測定キットを準備しています。従来のテラヘルツでは測定できない水溶液向け測定キットや、有機溶剤などの非水溶液向けの測定キットがあり、アタッチメントを変える事で、今後も対応する液体が広がります。

どんなAIでも処理の高速化が可能

AIを用いた解析では処理の最適化や不要な情報の整理が重要となります。MiMoi SYSTEMでは、独自開発を行った液体分析に特化したアルゴリズムを用いて、液体スペクトルから特徴を抽出します。処理されたデータは元データの約1/1000という非常にコンパクトなデータのため、この特徴を利用することで、今まで実現が難しかった液体のAI解析が可能となり、処理の高速化や精度の向上が図れます。

渡部メソッド

MiMoiではフェムト秒(千兆分の1秒)パルス光源を用いたTHz(テラヘルツ)電磁波による測定を採用しています。しかし水溶液はTHz波の吸収が大きすぎるため測定が不可能とされてきました。そこで私たちはセルレス液膜という、空中に約10μmの液体の膜を形成する技術を開発し、その膜を直接THz測定する事により分子間相互作用の測定に成功しました。水溶液のセルレス測定に加え非水溶液のセル測定など、私たちは液体のTHz測定で最適なソリューションを提供しています。