液膜ノズル

液膜ノズル1989年、当時、色素レーザーによるフェムト秒発生の研究をしていた渡部明により、光学的に平坦な表面を持つ液体の膜を生成する技術が発表されました。※1

写真はその時に発表した液体の膜(以下、液膜と呼ぶ)に現れる干渉縞を撮影したものです。液膜の表面と裏面の間で起こる多重干渉をとらえ、その縞の間隔から液膜の厚さを計測する事ができました。

この液膜は当時、色素レーザーから発生させるフェムト秒光パルスの安定性を向上させることに大いに貢献しました。その後、フェムト秒レーザーは固体化の方向へ発展し、液膜の役割は終わったかに思われました。

しかし、2009年に再び、(株)光フィジクス研究所においてこの液膜を使用したフェムト秒テラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS)による液体試料、特に、水を多く含む試料のテラヘルツ波スペクトル計測に成功しました。※2

2015年、フェムトディプロイメンツ(株)においてこの液膜をコンタミフリーのカートリッジ化することにより、本格的にTHz-TDSを応用する製品化を行っています。

 

※1:A. WATANABE, H. SAITO, Y. ISHIDA, M. NAKAMOTO and T. YAJIMA, Optics Comm. 71 (1989) 301.
※2:特許出願2009-284993 (P2009-284993)
この液膜のさらなる応用展開のために、
学術研究目的に限り上記※1に開示した構造の液膜ノズルを
提供する用意があります。
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